【絵本】『幸福の王子 THE HAPPY PRINCE』童話を読んであげよう<5歳~7歳児おすすめ絵本>

海外作家

世界の童話は色々な形で広まっている

「幸福の王子」。この童話は、とてもポピュラーなお話ですかね。
原作は、アイルランド人のオスカー・ワイルドさんによる短編小説が元となっています。
この童話は、いろいろな方が作品として使われ、小説、絵本、漫画など、様々な形で語られている作品です。
「すべての人を愛し、幸福を平等に分け与える」という道徳的なことを学べるお話なのかと。
お話の中で、銅像なんだけれども、「目を取って…」とか「金箔を剥がして…」など、体の一部をツバメの口ばしでされるのは、ちょっと痛々しい…。
感受性が、もの凄い強い子には、ちょっと重いストーリーかも…(-_-;)

悲しすぎるお話で涙がでちゃう【あらすじ】

私は、子どもが小さい時に、下記の絵本を読み聞かせしました。
絵本のサイズが大きいので、複数の子供達に読み聞かせするのにも適していると思います。
絵の作者がジェーン・レイさんで、絵本界でも有名なイラストレーターみたいです。
独特というか、とても幻想的な感じに描かれています。
明らかに、<外国人が描いたもの>と思えるようなセンスの絵です。※説明伝わるかな…(笑)
他の絵本だと、「りんごのたねをまいたおひめさま」や「クリスマスのおはなし」などがあります。

タイトル:幸福の王子
原作:オスカー・ワイルド
作:ジェーン・レイ
訳:木原 悦子

出版社:日本基督教団出版局
サイズ:縦30㎝ 横23㎝

<五つ星評価>
ストーリー:★★★★
絵・しかけ:★★★★
教育・知育:★★★★
笑い・感動:★★★★
◇総合評価:★★★★


ジェーン・レイさんの絵本なのですが、ネット販売でも品切れ状態が多く、なかなか手に入らないようです…。
なので、他の絵本で、良いものを見つけたので、こちらをご紹介します。

タイトル:幸福の王子
絵・抄訳: 原 マスミ

出版社:ブロンズ新社
絵本ナビ

この絵本の作者が原マスミさんで、ちょっと暗い感じの深い色合いで描く独特な色彩は、この童話のイメージが広がるイラストだと思います。

【あらすじ】
町を見下ろすように、そそり立つ円柱の上に「幸福の王子」の像が立っていました。
像の全身は金箔で覆われ、目には二つのサファイア、刀のつかには、赤いルビーが輝いています。
ある日、エジプトへ向かう途中のツバメが、休む場所を求め、像の足元に降り立ちました。

絵本ナビ

「こうして、銅像になって、町を見下ろすと、辛く、苦しいくらしを送っている人が大勢いることがわかったんだ。」
「幸福しか知らなかった僕は、生まれて初めて不幸というものがあることを、生まれて初めて知ったんだよ。」

像の王子は涙をこぼしながら、ツバメに貧しい人々に自分の身体の宝石を届けるように頼みます。
宝石がなくなると、今度は身体を覆う金箔を分け与えるのです。
やがて、冬が訪れ、雪が降り、寒くなる季節。
ツバメは温かいエジプトへは行かず、王子の元を離れませんでした。
王子のそばに、いつづけたツバメの体はどんどん冷え、命の終わりを迎えるのです…。

「小学生低学年」に読ませてあげたい絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『わがはいは のっぺらぼう』おばけの暮らしは楽しい<4歳~6歳児おすすめ絵本>


重みのあるお話はちょっと…【感想・まとめ】

この「幸福の王子」という作品は「博愛と悲壮の高い作品」と言われているようです。
中世ヨーロッパ時代の貴族と平民の貧富格差を批判し、自らを犠牲にする物語。
・博愛とは … すべての人を等しく愛すること。
・悲壮とは … 悲しい中にも勇ましいところがあること。また,悲痛な思いを胸に秘めた勇ましさをいう。

こういう意味を理解したうえで、絵本を読んでしまうと、「平等とは何か?」「愛とは何か?」とかいう哲学的な考えが湧き出てきて、絵本が楽しくなくなるというか…、読むとなぜか疲れが…(^▽^;)
まあ、もっと短絡的に考えて、子供たちには、「はーい!誰とでも、仲良くしてね!」という解釈で読み聞かせしたい絵本です。

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