【絵本】『リネアの12か月』リネアの「自然観察ノートです」<9歳~12歳児おすすめ絵本>

シリーズ作品

自然を愛する都会の女性作家

この絵本は、少女リネアを主人公にしたシリーズ絵本で、ドイツ児童図書賞を受賞した絵本です。
シリーズの最初の本は「リネア モネの庭で」という絵本が出版され、欧米では、100万部を超えるベストセラー絵本となりました。
絵本の作者ですが、文を担当している「クリスティーナ・ビョルク」さんと、絵を担当している「レーナ・アンデション」さんというお二人の女性作家による作品で、お二人ともスウェーデンのストックホルムという都会生まれでありながら、とても自然が大好きで、絵本を創作する仕事場も、都会から離れた田舎家に作ったそうです。

そんな自然を愛する女性作家の絵本をご紹介します。

はじめまして!私の名は「リネア」です

タイトル:リネアの12か月
文:クリスティーナ・ビョルク
絵:レーナ・アンデション

訳:福井 美津子
出版社:世界文化社
サイズ:25×17㎝

<五つ星評価>
ストーリー:★★
絵・しかけ:★★★★
教育・知育:★★★★
笑い・感動:★★
◇総合評価:★★★


リネアは自分の暦をつづりました。
その中で、リネアは1年間何をし、何を観察したかを語っています。
1月には、リネアは冬の鳥に餌をあげるために、アパートの窓辺で「鳥のレストラン」を開きました。
3月には、春一番に咲く花を見つけました。
5月には、忘れな草の押し花作りに挑戦しました。
そして、12月には、リネア特製のクリスマスプレゼントを作りました。
リネアの隣人のブラッシュさんは、田舎に小さな家を借りています。
リネアも一緒に行って、草花を育てたり、野菜の収穫をします。
元庭師のブルームさんは、秋になると、なぜ紅葉するのか説明してくれました……。


タンポポの花輪の作り方、ドライフラワーの作り方、北斗七星の見分け方、秋の冠の作り方など、わくわくするようなアイデアと熱気にあふれた絵本です。

まさに「自然観察ノート」です!

この絵本は、一般的に絵本と呼ばれる子供たちに読み聞かせするようなものではないです。
まさに「自然観察ノート」です!
鳥の餌について観察記録があり、イエスズメやシジュウカラの生態、ネズミのナッツのかじり方など、細かく観察記録されている本です。
子どもに読み聞かせするようなものではなく、自然に興味をもたすための教科書といったほうが近いのかも…。
小学校高学年ぐらいから楽しめる感じで、子どもより、ガーデニングが好きな大人の人が一番楽しめる絵本ではないでしょうか。

絵本選びの参考にしていただければ幸いです。

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