【絵本】『プレッツェルのはじまり』不思議な形をしたパンの誕生物語<4歳~6歳児おすすめ絵本>

エリック・カール

おばあちゃんからの昔話から作品が浮かぶ

皆さんは、プレッツェルというパンはご存知でしょうか。
三つの穴の開いた、こんな形🥨をしたパンです。
ドイツ発祥の焼き菓子パンで、独特な結び目の形が印象的ですよね。
プレッツェルの起源については、はっきりしておらず、いろいろな説や昔話が伝わっています。
この絵本の最後ページに、エピソードが書かれており、この絵本の著者である、大人気の絵本作家「エリック・カール」さんは、子どもの頃は、ドイツに住んでいて、おばあちゃんから聞いたプレッツェルの昔話をもとに、少しアレンジして物語を作り上げたそうです。
絵本に登場する人物の名前も、エリック・カールさんが、子ども頃、大好きだった「パン屋のウォルターおじさん」、そのおじさんの奥さんの名前は「ヘレナ」という方だけど、絵本では、エリック・カールさんのおばあちゃんの名前「アンナ」にしたそう。

そんな大好きな「ウォルターおじさん」「ヘレナおばさん」「アンナおばあちゃん」に感謝の気持ちを込めて作り上げたエリック・カールさんの絵本をご紹介します。

ごまかしたらあかん!【あらすじ】

タイトル:プレッツェルのはじまり
作・絵:エリック・カール
訳:アーサー・ビナード

出版社:偕成社
サイズ:30×20.8㎝
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<五つ星評価>
ストーリー:★★★★
絵・しかけ:★★★★
教育・知育:★★★★
笑い・感動:★★★★
◇総合評価:★★★★


昔々、小さな国の町外れに、一軒のパン屋がありました。
パン屋の御主人、ウォルターと奥さんのアンナ、それと息子のウォルトもいっしょに、朝早くからパンを作っていました。
パン屋はこの町でも大人気。
町のみんなが買いにくるので、朝から大忙し。
それと、町の人だけでなく、この国の王様、女王様もこのパン屋のパンが大好き!
毎日、息子のウォルトが、王様の城まで、パンを届けに行きました。
ある日、いつものようにパンを作ろうと準備していると、飼い猫が誤って、パンの材料で使うミルクの入った缶を倒してしまいます!
大変!どうしようかとウォルターは考えました。
「…そうだ…。ミルクの代わりに水を混ぜても、みんな分からないだろう…。」
考えた末、ウォルターは、ミルクの代わりに水を使ってパンを作るのです……。

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どうやら、おきゃくさんの おおくは きが つかないようでした。
しかし、うんと くちが こえている おきゃくさんも なかには いました。
それは おしろの 王さま、そして とりわけ 女王さまです。
「あら! なにこれ? いつもと ちがうわ」
女王さまは ひとくち たべて、かなしそうに いいました。

王さまも ひとくち たべて、
「いったい どういうことだ!
ウォルターを ここに つれてこい!」
と けらいに めいれいしました。

ウォルターはお城に呼ばれ、王様から、パンが、いつも食べてる味と違うことを問い詰められます。
ウォルターは、ミルクがなく、水を変わりに使って作ったことを正直に話しました。
すると王様は怒って、「この国から追放だ!」と言われます。
ウォルターは、何度も深く頭を下げ、「どうか一度だけお慈悲を!」と王様に助けを求めます。
王様はいろいろ考えた末、ウォルターに課題を出します。
「明日までに、朝日が三つ見える最高の美味しいパンを作ってこい!」

ウォルターは、パンの厨房に入り、王様の課題である「三つのお日様が見えるパン」を試行錯誤しながら、作り続けます……。

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ふしぎな かたまりが やきあがり、ウォルターは 手にとってみました。
あまり ふくらまなかったので ちょっと かたくて、でも ライむぎブレッドみたいに
もちっとしています。それに、あさひが ちゃんと 三つ さしてきます!

………。


ちゃんと、朝日が三つ穴から見えるパンだね!
でも、肝心のお味の方は…。
王様と女王様の反応は…。
そして、ウォルターの運命は……。

ちなみに、基本のプレッツェルを作る場合、材料にはミルクは使用しません。

「エリック・カール」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『(英語でも読める)はらぺこあおむし』幼児のうちから英語に馴染まそう<1歳~3歳児おすすめ絵本>

エリック・カールらしい色彩溢れる作品【感想・まとめ】

ストーリーが面白いので、少し長いお話ですが、読み聞かせにも良いと思います。
絵の色彩が、やっぱり凄いですよね!カラフル~♪
エリック・カールさんの絵本は、お日さまがよく出てきますよね。
絵本のストーリーを明るく映し出すキャラクターとして登場してるみたい♡

絵本選びの参考にしていただければ幸いです。

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