【絵本】『スイミー』小さなかしこいさかなのはなし<3歳~5歳児読み聞かせ絵本>

海外作家

エリック・カールの才能を見出した人

ご紹介する絵本『スイミー』は、オランダ出身のアメリカの絵本作家レオ・レオニ作の絵本です。
レオ・レオニさんは、あの『はらぺこあおむし』の絵本作家で有名な「エリック・カール」さんの才能を見出し、絵本の仕事を勧めた人でもあります。
1963年に出版された作品で、日本では谷川俊太郎の翻訳により『スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし』の邦題で1969年に好学社から出版されました。
また、光村図書出版が発行する小学校2年生用の国語の教科書に1977年から載録された絵本でもあります。
その他、1986年に、この絵本を原作としたアニメ映画『がんばれスイミー』が公開されました。

レオ・レオニさんの代表作ともいえる絵本をご紹介します。

仲間と泳ごう!【あらすじ】

タイトル:スイミー
作:レオ・レオニ
訳:谷川 俊太郎
出版社:好学社
ページ数、サイズ:30p、28.1×22.7㎝
絵本ナビ

<五つ星評価>
ストーリー:★★★★★
絵・しかけ:★★★★
教育・知育:★★★★
笑い・感動:★★★★
◇総合評価:★★★★★


スイミーは小さな魚。
仲間たちがみんな赤い魚だったのに、スイミーだけは真っ黒な小魚だった。
しかし、泳ぎは仲間の誰よりも速かった。
大きな海で暮らしていたスイミーと仲間たちだったが、大きなマグロに仲間を食べられてしまい、泳ぎが得意だったスイミーだけがなんとか助かる。
仲間を失ったスイミーはさまざまな海の生き物たちに出会いながら放浪する…。

絵本ナビ

「ドロップみたいな いわから はえてる、こんぶや わかめの はやし………」

しばらく泳いでいると、岩の陰に隠れて大きな魚に怯えながら暮らす仲間そっくりの赤い魚たちを見つける。
スイミーは一緒に泳ごうと誘うのだが、大きなマグロたちが怖いからと小魚たちは出てこない。
そこでスイミーは、大きなマグロたちに食べられることなく自由に海を泳げるように、みんなで集まって大きな魚のふりをして泳ぐことを提案する。
そしてスイミーは自分だけが黒い魚なので、自分が目になることを決意するのだった……。
………。


「海外作家」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『うさぎを つくろう』ほんものになったうさぎのはなし<3歳~5歳児読み聞かせ絵本>

原作を損なわない翻訳【感想・まとめ】

レオ・レオニさんの絵本の翻訳には、「谷川俊一郎」さんが手掛けております。
その谷川俊一郎さんのレオ・レオニへの思いが、絵本の付箋枠に書かれております。

レオ=レオニとの出会い

………。
翻訳にあたっては、原本の持つ視覚的な美しさを損なわぬことを、まず第一に心がけました。
文章のレイアウトを、できるだけ原本どおりにするために、その内容の一部を省略せざるを得ない場合もありましたが、これは俳句的な凝縮された表現を好む日本人には、かえってふさわしいと考えています。

谷川 俊太郎

谷川さんの翻訳が、この絵本の魅力を映し出せたような気がします。

絵本選びの参考にしていただければ幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました