痛快傑作回文絵本

上から読んでも下から読んでも、同じ音になるように、言葉遊びしたことありますよね。
このような文句を、「回文」と言います。
例えば、単語だと「トマト(とまと)」や「新聞紙(しんぶんし)」、文だと「竹藪焼けた(たけやぶやけた)」などのような文章です。
その「回文」を使って、面白おかしく描いた絵本作家をご紹介します。
作者は「宮西達也」さんで、1956年、静岡県生まれ。
代表的な作品に『パパはウルトラセブン』(けんぶち絵本の里大賞、学習研究社)、『おまえうまそうだな』(けんぶち絵本の里大賞、ポプラ社)など多数。
大人気となった「サカサかぞくの」シリーズ絵本の一作をご紹介します。
「だんながなんだ!」と出ていった女房を探す旦那【あらすじ】
作・絵:宮西 達也
出版社:ほるぷ出版
ページ数、サイズ:32p、24×21㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★★
絵・しかけ:★★★★
教育・知育:★★★★
笑い・感動:★★★★
◇総合評価:★★★★
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げんしじだいのだいかぞく。
だんながなんだとでていった
つまをまつパパのもとに、
なにやらぶきみなとおいおとが
きこえてきて……。
上から読んでも下から読んでも楽しい絵本。

サカサかぞくの
だんながなんだ
キラキラキラキラキ🌠
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さああさ(さあ朝)
とりとことりと(鳥と小鳥と)
ひのでのひ(日の出の日)
「あなだなあ」(穴だなあ)
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けさのさけ(今朝の酒)
ぼくクボ(僕クボ)
あねのネア(姉のネア)
おれはレオ(俺はレオ)
ねおきのピノキオね(寝起きのピノキオね)
はは(母)
おいらイオ(おいらイオ)
ルミみる(ルミ見る)
わたしタワ(私タワ)
あにのニア(兄のニア)
よいしかおおかしいよ(酔いし顔可笑しいよ)
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ふうふ(夫婦)
「いかたべたかい⁈」(イカ食べたかい)
うばう(奪う)
かんけいないけんか(関係ないケンカ)
「ああ…」(ああ)
もめるときとるめも(もめる時取るメモ)
………。
ふうふかんけいけんかふうふ(夫婦関係ケンカ夫婦)になっちゃった……(笑)
「言葉」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『おっと合点承知之助』聞かなくなった付け足し言葉<5歳~7歳児おすすめ絵本>
「回文」を作ってみよう!【感想・まとめ】
絵本の最後ページに書かれている【あとがき】を読むと、この絵本を作成するにあたり、編集者の中村広平氏との二人三脚で手掛けたそうです。
「回文」の文句を考えて、おもしろく物語を作るというのは難しかったでしょうね!(*^。^*)
この絵本を読み聞かせした後、お子様といっしょに、「回文」の単語を探したり、文を作ったりしてみると楽しいかもしれないですよ♪
絵本選びの参考にしていただければ幸いです。
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