川端誠の落語絵本シリーズ

たくさんのシリーズ絵本を手掛けている絵本作家をご紹介します。
作家は「川端誠」さんで1952年、新潟県上越市生まれ。
お化けシリーズ、十二支シリーズ、風来坊シリーズ、幼児絵本シリーズ、あいさつの絵本シリーズ等を次々と発表。
1994年から発表している古典落語をテーマにした『落語絵本シリーズ』が大人気となる。
その話題となった『落語絵本シリーズ』の一冊をご紹介します。
いたずら好きの子タヌキが登場する噺【あらすじ】
作・絵:川端 誠
出版社:KADOKAWA
ページ数、サイズ:24p、30.3×21.6㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★★
絵・しかけ:★★★
教育・知育:★★★
笑い・感動:★★★
◇総合評価:★★★
絵本ナビ

今日はごんべえさんの家で、
近所の若者があつまって
酒盛りです。
たのしいあつまりで、
笑い声がたえません。
この声をききつけて、
山からおりてきたものが
おりました。

夜もおそくなり、
あつまりも今日はこれでお開き、
みんなはちょうちんを手に、
それぞれの家へかえっていきました。
「あぁ、たのしかったなぁ。
みんなきぃつけてかえれや」
と、ごんべえさん。

「さぁ、オラもねるか。
かたづけは明日だ」
そういって、ねるしたくをしていると
おもての戸を
ドン、ドン、とたたく音がして、
「ごんべえ」
ドン、ドン、
「ごんべえ」
「だれだぁ、
わすれもんか。
……よっぱらってるな。
オラのことを、よびすてにして……」
とごんべえさん、おもての戸を
ガラリとあけたのですが……、
………。
さてさて、ごんべえさんは、いたずら子だぬきを、どうするのかな?
「落語」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『えほん寄席 奇想天外の巻』これであなたも落語家になれます!?<8歳~11歳児おすすめ絵本>
裏表紙にオチのオチ?【感想・まとめ】
絵本の最後のページに川端誠さんのあとがきが書かれています。
………。
落語はオチで切って落としますが、絵本には裏表紙があります。
オチのオチ。
そこにこれしかないだろうという絵を描きました。
というわけで、絵本の裏表紙には、オチの絵が描かれていますよ~♪
絵本選びの参考にしていただけたら幸いです。
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