空想への逃避は心の防衛

社会として生きていく中で、嫌な出来事っていっぱいありますよね。
それは、大人だけでなく子どもにもあることです。
学校に行くと、嫌なことがあった翌日は、学校に行きたくないと思うときも…。
そんな時、人は心の防衛が本能的に働くそうです。
その働きの一つに『空想逃避』があるそうです。
『空想逃避』は、現実にできないことを、空想の世界で実現させることで、心の悩みが軽減されるそうですよ。
学校で嫌な出来事が起きた少年の悩みを、空想の世界で発散する絵本をご紹介します。
家がロボットに変形?!【あらすじ】
作:サトシン
絵:よしながこうたく
出版社:講談社
ページ数、サイズ:32p、27×21.5㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★
絵・しかけ:★★★★
教育・知育:★★★
笑い・感動:★★★
◇総合評価:★★★
学校の昼休み。
「バキーンッ!」
突然、てっちゃんに殴られたっ‼

はなの おくが ツーンとした。
と おもったら、はなぢが でた。
なみだが でた。と おもったら、
あふれて とまらなく なった。
「おまえ かっこ つけんなや」って、
てっちゃんは いいやがったけど、
いつ おれが かっこ つけたってんだ?
だいたい おまえ、おれの
しんゆうだったんじゃ ないのか?
………。
その日の放課後、よしおは、一目散に走って家に帰る…。
そして、家に入るなり、ランドセルを放り投げ、おしいれの中の秘密のコクピットへ…。

「ウチロボ、はっしん!」
………。
よしおは、空想の世界で、ロボットを動かして大暴れ!
でも……。現実から逃げてばかりもいられない!
よしおは一体どうするのだろう…?
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男の子向けの絵本かな…?!【感想・まとめ】
登場人物が、わんぱくな男の子が主人公で、ストーリーも変形ロボが登場したりと、女の子が読んでも、あまり興味が沸かないかも…?
逆に、男の子だと、男の子同士のケンカや空想ロボの話は、感情移入して読んじゃうでしょうね。
絵本の最初と最後のページに、「ウチロボ」の図解が書かれているので、ロボット好きな男の子には、その辺もじっくり見てしまいたくなるマンガのような絵本になっています。
絵本選びの参考にしていただければ幸いです。
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