海外作家の絵本を読んでみよう

ハンガリーで執筆している絵本作家をご紹介したいと思います。
マレーク・ベロニカさんは、ハンガリーのブダペスト生まれ。
文学やデザインを勉強するかたわら、国立人形劇場のスタッフとして活動しているうちに、子どもの本の世界に興味を持つようになる。
初めて書いた絵本『ボリボン』で高い評価を得て、次々と絵本を発表しています。
絵本以外にも、アニメーションや人形劇など幅広い分野で活躍しているそうです。
主な絵本作品として『ラチとらいおん』『ボリボン』などが日本でも出版されております。
日本でも、数々の絵本が出版されている海外作家ですが、そのうちの一冊をご紹介します。
妖精にだってなれる【あらすじ】
文・絵:マレーク・ベロニカ
訳:みや こうへい
出版社:福音館書店
ページ数、サイズ:52p、16×23㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★
絵・しかけ:★★★
教育・知育:★★★
笑い・感動:★★★
◇総合評価:★★★
もしゃもしゃちゃんは女の子。
本当の名前は、マリカです。
でも、髪がいつも寝ぐせのままで、もしゃもしゃした髪でいるので、もしゃもしゃちゃんと呼ばれているのです。
髪はとかず、歯も磨かず、お風呂も入らない。
何故かというと、きれい好きじゃないのです。
でもね、もしゃもしゃちゃんは、とても心優しい子なので、お友だちはたくさんいます。
ある日、みんなで仮装パーティーをすることにしました。
お友だちとみんなで、なりたいものの絵をかきます。
お友だちの絵は『お花、ボール、猫…』などいろいろ描いています。
もしゃもしゃちゃんは、『妖精』を書いて、みんなに見せます。
その絵を見たみんなは大笑い!
髪がもしゃもしゃなのに、ふんわりツヤツヤの髪をイメージする妖精になるなんて言うもんだから、大笑いしたのです…。

もしゃもしゃちゃんは とても かなしくなりました。
あんまり かなしくて、いえを でて おおきな もりに やってきました。
………。
可愛そうなもしゃもしゃちゃん…。
妖精に仮装するには、どうしたらいいかな…?
お友だちとも、仲直りして、仮装パーティーに参加できるかな…?
「海外作家」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『へっちゃら君』子どもの心理臨床<3歳~5歳児おすすめ絵本>
独特な絵で味気ない気もするが…【感想・まとめ】
この方の絵が独特なんですよね。
海外の作家なので、当然といえば、そうなのかもしれませんが…。
絵というより、単純なイラストという感じで、味気ないというか…。※ごめんなさい。個人的な意見です。
絵本の最初と最後のページに、『棒人間』の絵が描かれているのですが、その棒人間のキャラクターで絵本を作れそうな感じもします。※棒人間が逆に生き生きしている感じ♪
子供たちだと、また違った感性で見ているかもしれないので、美術的な要素を育てる意味で読んでもらうと良いかもしれないです。
ページ数が52pと多いのですが、文字はほとんどなく、絵がメインなので、5歳児ぐらいからでも自分で読める絵本だと思います。
絵本選びの参考にしていただければ幸いです。

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