おばけの絵本といえば、この方の作品です

乳幼児の絵本の中で、もっとも人気のあるおばけ作品を手掛ける絵本作家といえば、『せなけいこ』さんですよね。
せなけいこさんの代表作品である「ねないこだれだ」は2015年で累計売上268万部を記録し、現在も人気ランクキング上位に君臨しているロングセラー絵本なのです。
その、せなけいこさんの作品の中で、またまた、おばけが登場する絵本をご紹介します。
でも、絵本の主役は、怖ーい「おばけ」ではなく、可愛い「うさぎ」なんですよ。
うさこの無謀な行動にビックリ!?【あらすじ】
作・絵:せな けいこ
出版社:ポプラ社
サイズ:縦24.5㎝ 横21㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★★
絵・しかけ:★★★
教育・知育:★★
笑い・感動:★★★★
◇総合評価:★★★★
うさこは、最近、目が悪くなってしまい、メガネを買ってもらいました。
お友だちが、おもしろがって「メガネうさぎー」と呼ぶので、ちょっぴり恥ずかしいけど、ちょっぴり得意気になります。

きのうの ことです。うさこは ともだちと いっしょに やまへ あそびに いきました。おはなを つんで ぴょんぴょん おどって、とっても たのしかったのですが…。
絵本ナビ
よる ねるまえに めがねを はずそうとして きが つきました。
「あれ!めがねが ない!」
うさこは、真っ暗な夜の山へ、大事なメガネを探しに、一人で出かけます。
だけど、夜の森の奥には、退屈で仕方がない<おばけ>がいるのです。
森のおばけは、「こんな真夜中の森の奥に来るやつなんて、いるわけがない。」と思っていたら、向こうから、誰かが歩いてくるのです!
暗い森の中にやってきたうさこを見て、待ち構えていたおばけが飛び出します。
「べろべろ ばあー!」
これは怖くて「キャーッ!」と悲鳴が聞こえそうだけど…。
…うさこは大丈夫なのかな…?
「おばけ」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『わがはいは のっぺらぼう』おばけの暮らしは楽しい<4歳~6歳児おすすめ絵本>
正直、ストーリーとしてはどうかと…【感想・まとめ】
なんだか、うさこちゃんのハチャメチャな行動力が、おばけよりも怖い…(笑)。
この絵本を、読み聞かせしながら、「うーん…。このストーリーはどうかと…」と思うことが2点ありました。
<1点目>
メガネをかけてるうさこちゃんに「めがねうさぎ」と呼ぶお友だちって、どうなのかなと…。
見たまんまの言葉なので、問題ないとおもいますが、「もしかして、うさこちゃん、お友達にからかわれている?…」と感じてしまい…。
<2点目>
単純なツッコミになっちゃいますが、「夜中に子どもが一人で出かけるなんて、どういう事?」
子どもには、「暗くなる前にお家に帰ろうね。」と教育しているのに…。
もしかして、子どもに伝えたいことが、間違った解釈にならないかと感じたのですが、でも、もう少し深く追求すると、良い方向にも解釈できるのです。
<1点目における別の解釈>
うさこちゃんは、「めがねうさぎ」と言われたことに、気にもせず、逆に得意気になってる~!
「こんなポジティブ思考な子になってね♡」というメッセージ。
<2点目における別の解釈>
夜中に出かけると、「怖い目に出会っちゃうよー!」という注意喚起のメッセージ。
このように、良い方向の解釈で、メッセージ性のある絵本だと感じる次第です。
お話は、面白いので、おばけ好きのお子様に読んでほしい絵本です。
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