「平和へのメッセージ」によせた詩を絵本に!

この絵本の詩を作った方は、な、なんと…小学1年生なのです!
というのも、この詩は、沖縄県平和祈念資料館がつのった「平和のメッセージ」によせた詩なんだそうです。
沖縄県が記念日としている「慰霊の日」にあたる2013年6月23日、沖縄平和祈念公園での「沖縄全戦没者追悼式」が行われました。
その時に、「平和のメッセージ」として朗読されたのが、この絵本の詩を書いた「安里有生」くんだったそうです。
その素晴らしい朗読の詩を知った、画家の「長谷川義史」さんが、安里くんの住んでる島、沖縄県与那国島まで尋ねていき、安里くんともお会いして、絵本を作ったそうです。
そんな平和を願う安里くんと、詩に感銘を受けた長谷川さんの絵本をご紹介します。
この平和がずっと続いてほしい【あらすじ】
詩:安里 有生
画:長谷川 義史
出版社:ブロンズ新社
サイズ:30.5×22㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★★★
絵・しかけ:★★★★★
教育・知育:★★★★★
笑い・感動:★★★★★
◇総合評価:★★★★★
『へいわってすてきだね』
へいわって なにかな。
ぼくは、かんがえたよ。
おともだちと なかよくし、
かぞくが、げんき。
えがおで あそぶ。
ねこが わらう。
おなかが いっぱい。
やぎが のんびり あるいてる。
けんかしても
すぐ なかなおり。
ちょうめいそうが たくさん はえ、
よなぐにうまが、ヒヒーンと なく。
みなとには、フェリーが とまっていて、
うみには、かめやかじきが およいでいる。
やさしいこころが にじになる。
へいわっていいね。
へいわってうれしいね。
みんなのこころから、
へいわがうまれるんだね。
せんそうは、おそろしい。
「ドドーン、ドカーン。」
ばくだんがおちてくる こわいおと。
おなかがすいて、くるしむこども。
かぞくが しんでしまって なくひとたち。
ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。
このへいわが、ずっとつづいてほしい。
みんなのえがおが、ずっとつづいてほしい。
へいわな かぞく、へいわな がっこう、
へいわな よなぐにじま、へいわな おきなわ、
へいわなせかい、
へいわって すてきだね。
これからも、ずっと へいわが つづくように
ぼくも、ぼくのできることから がんばるよ。
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詩も感動したけど、絵にも感動しました!【感想・まとめ】
平和への思いが伝わってくる詩で、とても感動します。
ですが、この詩だけを読むと、ピンとこない人もいるかと思います。
そこで、長谷川さんの絵を見ながら読むと、さらに平和への思いが、広がりを見せる作品だと思いました。
長谷川さんが、わざわざ与那国島という最西端の島に足を運んでまで絵本にしたかったのが、分かるような気がします。
絵本を読んだら、沖縄へ平和学習の旅に出かけるのも良いかもしれません♡
絵本選びの参考にしていただければ幸いです。
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