オカルトブームが巻き起こる昭和の時代

1970年代以降にかけて、日本では、科学的に証明できない超自然的なことを話題にすることが大流行しました。
たとえば、
・未確認飛行物体UFOの存在
・湖にすむ巨大な生物
・スプーンを曲げる超能力者
・写真に不可解なものが写る心霊写真
・船や飛行機などが消失する海域
・預言者による地球滅亡説
等々、たくさんの不思議なことが、テレビや雑誌などで取り上げられ、オカルト話は社会現象となりました。
しかし、2000年代以降になると、インターネットが普及し、SNSなどで多くの情報が社会に広まったことにより、科学的根拠がないオカルト話などは流行から遠ざかってしまいました。
そんな、オカルト話の一つ「ポルターガイスト現象」を取り入れた絵本をご紹介します。
不可解な現象の怖さより眠気のほうが勝る【あらすじ】
作・絵:佐々木 マキ
出版社:PHP研究所
サイズ:25.6×19.6㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★
絵・しかけ:★★★
教育・知育:★★★
笑い・感動:★★★
◇総合評価:★★★
一匹のねずみが旅をしていました。
一日中歩いてたので、体はヘトヘト…。
夜になってしまい、今夜の寝床になりそうな場所を探していると、古びれた家を発見!
「今夜はここでぐっすり寝ようっと」
二階の部屋にベッドがあったので、そこに寝転がって眠りかけた時、
ドタン!ゴトン!
バタン!ガタタン!
「な、な、なんだ!?」
ベッドやタンスが勝手に動いてます!
ねずみは驚き、急いで階段をかけおり、寝る場所を探して部屋を歩き回るが、あまりの眠たさに、風呂場の浴槽で寝てしまいます…。

やがて、よくそうの そこから
ごぼ、ごぼ、ごぼ、と みずが
わきだしてきた。
でもね、ねずみは めを
さまさなかった。すやすや
ねむりつづけていたよ。
勝手に動く家具があっても、全然怖くないみたい♪
そんなことより、眠くてしょうがないみたいだね…。
「ねむいねむいねずみ」さんは、どうなっちゃうんだろうね?
「ねずみ」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『ぐりとぐらのおきゃくさま』ずっと愛され続けているねずみキャラ<3歳~5歳児おすすめ絵本>
おもしろい!…けど…大人には物足りない?【感想・あらすじ】
この絵本は、絵もストーリーもおもしろいです。
でも…ただ、それだけの感じがするんです!※あくまで私個人の感想です(^_^;)
絵本を読み終わったら、「このシーンに涙が溢れてくる~♡。」とか「この流れに凄く熱くなっちゃいました!」とか、いろいろと感情にこみ上げてくる部分が見つからない…。
すみません!大人の視点で論じてしまいました。(^_^;)
オカルト話なので、ついつい科学的根拠を意識してしまい…。
子どもの視点で読んだら、おもしろくて、何度でも読み返すでしょうね。
この絵本が大人気となり、『ねむいねむいねずみ』が、シリーズ絵本として出版されております。
絵本選びの参考にしていただければ幸いです。
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