画家が描く絵本

都会の朝と違って、田舎の夏の朝は、空気も澄んでいて、すがすがしいでしょうね♪
今からご紹介する絵本の著者である「谷内こうた」さん。
この方の人物像をご紹介します。
1947年10月1日、神奈川県川崎市に生まれる。
職業は、絵本作家でもあり、画家としても活動。
叔父の画家である谷内六郎の勧めで絵本を描きはじめる。
1969年に、最初の作品『おじいさんのばいおりん』を出版。
1971年、『なつのあさ』でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。
それ以降、数々の絵本を発表し、色々な賞も受賞する有名作家となる。
1983年にフランスに移住。
2019年7月2日、フランスで脳出血のため死去。
絵本作家として最初に賞を取った作品『なつのあさ』をご紹介します。
遠くの汽車を見に行くんだ…【あらすじ】
作・絵:谷内 こうた
出版社:至光社
ページ数、サイズ:23p、25×25.5㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★
絵・しかけ:★★★★★
教育・知育:★★★
笑い・感動:★★★
◇総合評価:★★★
夏の日の、まだ朝日が見える前の時間~。
やさしい明るさが広がる朝に、山のふもとから、汽車を眺める……。

いそげ
いそげ

だっだ
しゅしゅ
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だっだ
しゅしゅ
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とおくの まちも きしゃになる
………。
朝から、ぼんやり眺める景色も最高だね~♡
「絵に魅了」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『うんちしたのはだれよ!』「うんち」だけど美しい<3歳~5歳児おすすめ絵本>
田舎の涼しさを感じる絵が魅力的【感想・まとめ】
この絵本のブックカバーに、作者のコメントが書かれています。
谷内こうた(画家)
いつか田舎へ行ったときに、遠くの土手を行く汽車を見ました。
それは、なんとも口では言えない、いい感じのものでした。
その音と走るようすは、今でも鮮明によみがえってきます。
いろいろな、わずらわしいことを考えずに、ただただ汽車を見ているのも、いいものです。
のどかな風景をぼーっと見たものを、絵本として、美しく表現されていますよね。
夏の澄んだ空気を感じられる絵は、まさに美術的な「絵画」だと感じます。
絵本の用紙も一般の物とは違うようで、つるつるではなく、ちょっと生地のような(油絵などに使うキャンバスっていうのかな?)紙質で作られており、高級感があります。
インテリアとして、絵本を飾るのも良いかもしれません♪
絵本選びの参考にしていただければ幸いです。
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