【絵本】『しあわせなふくろう』幸せと感じる生き方はそれぞれ違う<4歳~6歳児読み聞かせ絵本>

海外作家

オランダ民話

 「幸せになりたい~!」って願ったりしたことありませんか。
でも、幸せな生き方って何だろう……?

・お金持ちになって、派手な生活をしたい。
・結婚して子供が生まれ、家族とにぎやかに暮らしたい。
・一人で静かにのんびり過ごしたい。

等々、幸せの願いは、人によって色々違ったりしますよね。
そんな、人それぞれの「価値観」を考えさせられるオランダ民話を題材にした絵本をご紹介します。

ペットの鳥たちは野生のフクロウが気になる存在…【あらすじ】

タイトル:しあわせなふくろう
文:ホイテーマ
絵:チェレスチーノ・ピヤッチ
訳:おおつか ゆうぞう
出版社:福音館書店
ページ数、サイズ:32p、22×31㎝

<五つ星評価>
ストーリー:★★★
絵・しかけ:★★★
教育・知育:★★★
笑い・感動:★★★
◇総合評価:★★★



百姓家で飼われている鳥たちは、毎日食べたり飲んだりしては、けんかをしていました。ところがあるとき、近くにある崩れかかった石壁の中で、とても幸せそうに暮らすふくろう夫婦をみて、その秘訣を聞きに行きます……。

くじゃくから はなしを きくと、
ふくろうは、めを まるくしました。
でも、ふくろうたちは いいました。
「いいですとも、くじゃくさん。
おともだちを つれていらっしゃい。
わたしたちのことを、みんあ おはなししましょう。」

にわとりも、がちょうも、くじゃくも、あひるも、
みんな あつまってきますと、
ふくろうは、はなしを はじめました。
………。


ペットとして飼われている鳥たちは、エサと寝床が与えられるので、不自由のない暮らしみたい。
でも、野生のフクロウには、自然の中で生きる自由がある。
幸せとは何だろうね…。

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幸せの生き方について考えさせられる絵本【感想・まとめ】

このオランダの民話は、幸せとは何かということを問いただしているような気がします。
自然の良さを知らずに生きているペットの鳥たち、自然の中で暮らすフクロウ、どっちが幸せというのは、比べようがなく、その生き方に満足できるのであれば、幸せなのでしょうね。
刺激的なことが何も起きない日常に不満を持っていても、よくよく考えると、平穏な日常こそ幸せなのかもしれません。
ストーリーとしては、深い意味合いのある内容なのですが、正直、子供たちには、なかなか伝わらない部分もあるかもしれません…。
読み聞かせの後に、どっちが幸せだろうね?とお子様に質問してみるのもいいかも。

絵本選びの参考にしていただければ幸いです。


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