大好きなエリック・カールの絵本が大きくなって登場?

絵本作家エリック・カールさんと言えば、誰もが、あの絵本を思い浮かべますよね。
そうです。大ヒットした絵本「はらぺこあおむし」の作者ですよね。
今回紹介する絵本は、そのエリック・カールさんの作品の中で、改定大型版の絵本となっています。
絵本を大きくすることで、この絵本の醍醐味ともいえる《しかけ絵本》が活きてくるのでしょうね。
絵本のサイズは、< 縦26.5㎝ 横26.5㎝ > …。
うーん…。大型版というけれど、そんなに大きくは感じないですかね…。
個人的には、30㎝以上の絵本を大きいと感じているので…。
まあ、普通の絵本より、ちょっとだけ大きいという感じです。
小さなてんとう虫が無鉄砲すぎる面白さ
作:エリック・カール
訳:もり ひさし
出版社:偕成社
サイズ:縦26.5㎝ 横26.5㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★★
絵・しかけ:★★★
教育・知育:★★★★
笑い・感動:★★★
◇総合評価:★★★★
朝の5時、おひさまが昇ってきました。
朝ご飯を探しに、二匹のてんとう虫が飛んできました。
左の方から、機嫌の良いてんとう虫が一匹飛んできて、右の方からは機嫌の悪いてんとう虫が、同じ葉っぱをめがけて飛んできました。
葉っぱには、てんとう虫よりずっと小さな虫のありまきがたくさんいました。
ありまきは、てんとう虫には、大好物の食べ物です。
2匹のてんとう虫は、葉っぱについたありまきを見つたので、朝ご飯にしようと思いました。
「おはよう!」機嫌の良いてんとう虫が、ご挨拶。
でも、機嫌の悪いてんとう虫は「あっちへ行け。ぼくがこいつを食べるんだ」とイライラしたご様子。「たくさんいるから、分けて食べようよ!」と仲良くしようと声をかけたが、そんな気分じゃないらしく、ずっとご機嫌ななめのてんとう虫。
「よーし!ぼくの強いところを見せてやる!」そう言うと、ご機嫌ななめのてんとう虫は、どこかへ飛んでいきました。
朝の6時、ご機嫌ななめのてんとう虫は、自分より、少し体の大きいハチに出会いました。
すると、ハチに言いました。「ぼくとケンカしたくないか?」と……。
……ハチに出会い、そのあと、1時間ごとに、いろんな虫や動物たちと出会います。
朝の7時、8時、9時~…、夕方4時、夕方5時、もう太陽さんも沈みかけてる夕方になりました。

夕方6時、ご機嫌ななめのてんとう虫が、着いたところは、もとの葉っぱでした。
機嫌の良いてんとう虫が言いました。「きみ、晩ごはん、まだだろ?ありまきが少し残っているよ!」
「あ、ありがとう」フラフラで、腹ペコのてんとう虫が言いました。
「どういたしまして」機嫌の良いてんとう虫は、笑顔で返しました。
2匹のてんとう虫は、同じ葉っぱで、仲良く晩ごはんを食べました。……
「エリック・カール」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『(英語でも読める)はらぺこあおむし』幼児のうちから英語に馴染まそう<1歳~3歳児おすすめ絵本>
生き物の生態を教えよう【感想・まとめ】
エリック・カールさんの凄いところは、ちゃんと虫や動物たちの生態を、物語の中に反映させていることです。
ありまきという虫は、アブラムシ科の昆虫で、実際にてんとう虫の餌だそうです。
でも、親御さんの中には、「てんとう虫が、自分より小さい虫を捕食するというお話は、ちょっと残酷かも…。」という否定的な意見もあるでしょう。
そうですね。その弁解というか、理解を求めるということで、最初のページに、ありまきの生態についても書かれています。
《葉っぱに、たかって汁を吸うので、葉っぱが枯れてしまいます》
どうですかね!これをお子様に説明したうえで、絵本を読んであげれば、「てんとう虫さんは、悪い虫さん達を、やっつけているんだ!」ていう気持ちで理解するかと思います(*^▽^*)
そういう細かい情報を、楽しい教材「絵本」で伝えることで、子どもたちの知識になっていくのでしょうね。
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