アメリカで評価の高い絵本

海外で人気のある絵本をご紹介します。
絵本の文を担当した「メアリー・ルージュ」さんは詩人で、アメリカ・ミネソタ州にあるハムライン大学の文芸学部で教鞭もとっているそうです。
絵本の執筆としては、本作が初めてとなる作品との事。
絵の担当は「パメラ・ザガレンスキー」さんで、画家で独特な世界観の描写を得意とする。
本作に取り組んでいる間、ワールドワイド・ワイルドライフ・アソシエーション(世界自然保護基金)から本物のトラをお借りしていたそうです。
そして、この作品で、アメリカの児童図書館協会から贈られるコルデコット・オナー賞を受賞したそうです。
そんな、アメリカで評価の高かった絵本をご紹介します。
私は眠くないけど、他の動物は寝てるの?【あらすじ】
作:メアリー・ルージュ
絵:パメラ・ザガレンスキー
訳:浜崎 絵梨
出版社:そうえん社
ページ数、サイズ:33p、23.6×28.8㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★
絵・しかけ:★★★★
教育・知育:★★★
笑い・感動:★★★
◇総合評価:★★★
<出版社:そうえん社からの内容紹介>
これは なかなか ねつかない
おひめさまの おはなしです。
この地に 息づく すべての いきものは、
ねむりに おちるのでしょうか。
なかなか ねつけない おひめさまは たずねます。
「ねえ、せかいじゅうの みんなが ねるの?」
「いちにちが おわると、
せかいじゅうの いのちが ねむりに つくのよ」
おきさきさまが かたりかけると、おひめさまは
「わたしね、ねるのが だいすきな どうぶつ しっているよ」
と、いいました。
「まあ。それじゃあ、おとうさまと おかあさまにも おしえてちょうだい」
………。
「海外作家」に関連する絵本として、こちらも多く読まれています。
【絵本】『きょうりゅうたちもほんがよめるよ』恐竜の名前を覚えよう!<4歳~6歳児おすすめ絵本>
人物と背景がマッチしない独特なイラスト【感想・まとめ】
この絵本の登場人物は、王様や王女、お姫様の登場する内容になっているのですが、絵の背景には、王宮らしい豪華さは描かれておらず、庶民の部屋のように描かれています。
そしてラストの絵にも、ごく普通の住宅が描かれており、その家に”108”と番地のような数字も書かれています。
なぜだろう……。
おそらく、作者の気持ちとしては、「親御さんの感情としては、自分の娘は、お姫様と思えるぐらい愛しく思っている」という意味で、あえて”お姫様”に例えたのかなと感じました。
独特な描写も楽しみながら、読んでいただけたら良いと思います。
絵本選びの参考にしていただければ幸いです。
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