客観的にオニを捉えた作品?

絵本の文の作者、「あまんきみこ」さんは、この絵本の最後ページにこう語っています。
「子供の頃、豆まきをしながら、ふと追い出される鬼の事を考えました。逃げていく鬼のイメージはどこか滑稽で、いささか哀れでした。」
そんな幼児期の鬼への思いを題材にした絵本をご紹介します。
節分の日にオニは追い出される運命…【あらすじ】
タイトル:おにたのぼうし
文:あまん きみこ
絵:いわさき ちひろ
出版社:ポプラ社
サイズ:24.5×21.5㎝
文:あまん きみこ
絵:いわさき ちひろ
出版社:ポプラ社
サイズ:24.5×21.5㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★★
絵・しかけ:★★★★★
教育・知育:★★★★
笑い・感動:★★★★
◇総合評価:★★★★
節分の夜のことです。
「福は内!鬼は外!」
みんな、豆をまいて鬼を追い払います。
鬼の子の「おにた」も、豆にビックリして家を飛び出します。
「おにた」は持っていた古い麦わら帽子をかぶって、鬼とばれないように、角を隠してます。
でも、おにたは、何処にも行くところがありません。
ぶらぶらと街を歩いていると、豆の匂いがしない家を見つけました。
そこには、女の子と病気のお母さんが住んでいます。
豆の匂いがしないのは、貧乏で、豆を買うお金もないからです。
二人の様子を見ていた「おにた」は、女の子を喜ばせようと、食べ物を持ってくるのですが……。
心の優しい鬼の子「おにた」は一体どうなっちゃうんだろうね…。
「鬼」に関連するものとして、こちらも多く読まれています。
【絵本】『おにのパンツのそのあとは…』知ってるようで知らない童謡<3歳~5歳児おすすめ絵本>
物語の切なさを感じさせる絵に驚嘆【感想・まとめ】
お話も良い作品ですが、絵がやっぱり凄い!
いわさきちひろさんの水彩画に驚嘆します!
絵本のイラストを、額縁に入れて、飾りたくなりますね♪
絵本のストーリーは、ちょっと悲しいですが、子供たちには、偏見というものを考えてもらう上で良い絵本だと思います。
節分の日に、保育園などで、幼児クラスの子供たちに読み聞かせすると良いかもしれないですね。
絵本選びの参考にしていただければ幸いです。
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