おじいさんの贈り物と孫との繋がりのお話

皆様のおじいちゃんやおばあちゃんは、元気でいらっしゃいますでしょうか?
内閣府の調査によると、昭和55年では世帯構造の中で三世代世帯の割合が一番多く、全体の半数を占めていましたが、令和元年では夫婦のみの世帯が一番多く約3割を占めており、単独世帯と合わせると約6割となっているそうです。
高齢化社会といわれておりますが、高齢者は社会的孤立が問題のようですね…。
今回ご紹介する絵本は、三世代世帯で暮らす家族の、おじいちゃんと孫とのふれあいが愛情いっぱいに表現されている絵本をご紹介したいと思います。
ブランケットが古くなったので…【あらすじ】
作・絵:フィービ・ギルマン
訳:芦田 ルリ
出版社:福音館書店
ページ数、サイズ:32p、29×23㎝
<五つ星評価>
ストーリー:★★★
絵・しかけ:★★★★
教育・知育:★★★★
笑い・感動:★★★
◇総合評価:★★★★
ヨゼフが赤ちゃんの時、おじいさんがブランケットをぬってくれました。
気持ちよくぐっすり眠れますようにと願いをこめて。
でも、ヨゼフがだんだん大きくなると、そのブランケットは古くなり捨てられそうになりました。
でも、ヨゼフが「おじいちゃんならきっとなんとかしてくれるよ」と持っていくと、おじいさんはブランケットをちょうどいいものに作り変えてくれました。
………。

「おじいちゃんなら きっと なんとかしてくれるよ」
ヨゼフは いいました。
おじいさんは ベストを うけとると、
くるくると ひっくりかえしては よーく ながめました。
「ふうむ、どれどれ」
おじいさんは そういいながら、はさみで ちょき ちょき ちょき、
はりで ちく ちく すーい すい と ぬっていきました。
「ちょうど いいものが できるぞー」
………。
おじいさんは、古くなったブランケットで何を作るのかな?
お裁縫がとっても上手なおじいちゃんが、孫にとっては自慢のおじいちゃんなんでしょうね♪
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ねずみの家族も気になる…【感想・まとめ】
この絵本をよく見てみると、絵の下、人間が住む家の床下に、ネズミの家族も描かれています。
なにやら、床におちたブランケットの切れ端を、拾い集めているような…。
そして、物語の話が進むと、ネズミの家族にも、変化がもたらされているのが分かります。
床下でも、ネズミ一家のストーリーがあって面白いですよ♪
絵本選びの参考にしていただければ幸いです。
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