【絵本】『おしいれのぼうけん』最も怖くておもしろかった絵本<6歳~8歳児おすすめ絵本>

ねずみ、マウス

45年以上も愛され続けているロングセラー絵本

この絵本を知っている方は、親御様にもたくさんいるのではないでしょうか。
私自身も、子どもの頃に読んだ絵本の中で、一番に記憶に残った絵本です。
1974年に最初の出版があり、瞬く間に大人気の絵本となり、現在まで増版され続け、累計部数が200万部以上を超えているそうです。
最初に絵本の出版があった時代、昭和の子どもたちは、親に叱られると、よく押し入れに閉じ込められていました。
絵も鉛筆で描かれている作品ですが、それが押し入れの暗い「闇」を上手く表現できていて、怖さが引き立っているのでしょうね。

そんな昭和の時代を思い出させる、とっても怖いけど、なぜか読みたくなる絵本をご紹介します。

「ごめんなさい」と言わない!【あらすじ】

タイトル:おしいれのぼうけん
作:ふるた たるひ、たばた せいいち

出版社:童心社
サイズ:26.6×19.1cm
絵本ナビ

<五つ星評価>
ストーリー:★★★★★
絵・しかけ:★★★★★
教育・知育:★★★★★
笑い・感動:★★★★★
◇総合評価:★★★★★


ここは さくらほいくえんです。
さくらほいくえんには、
こわいものが ふたつ あります。

ひとつは おしいれで、

もう ひとつは、ねずみばあさんです。

 きゅうしょくのとき、さわいだり、ひるねのとき
さわいだりすると、みずのせんせいが いいます。
「はい、しずかにして。」
でも、みんな なかなか しずかになりません。
せんせいは もう いちど いいます。
「しずかにして。」
それでも しずかに ならないと、こんどは
せんせいは おおきな こえで いいます。
「しずかにしてと、いったでしょ。」
それでも しずかにしないこが いると、
みずのせんせいは そのこを つかまえて、
おしいれに いれて、とを しめてしまいます。

「せんせい、ごめんなさーい。」
 いれられたこは なきだします。
いれられなかったこは、みんな おしいれを
みつめます。
そんなとき、みんなは おしいれが とても
こわくなって、みずのせんせいが とても
きらいになります。
 しばらくすると、せんせいは おしいれから
こどもを だします。でてきたこは いいます。
「せんせい、ごめんね。」
ああ、だしてくれてよかったと、みんなは
ほっとします。「ごめんね」と いってくれて
よかったと、みずのせんせいも ほっとします。

……。


そんな「さくら保育園」に通う、あきらとさとし。
二人の男の子は、お昼寝の時間に、おもちゃを取り合って騒いでしまう。
みずの先生に叱られ、「反省しなさい!」と、真っ暗な「おしいれ」に入れられてしまう。
「ごめんなさい」と言わないと出してもらえないのだ。
しばらくは口をきかず、謝ることもしなかった二人だが、やがて暗闇の向こうから不気味なねずみばあさんが、無数にうごめくネズミを従えて現れる。
押し入れの空間もいつしか闇の向こうの別の世界に続くトンネルと化していた。
二人はやがて、手をつなぎ「おしいれ」の冒険へと旅立つ……。


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絵本の枠を超えた作品【感想・まとめ】

この絵本は、「絵本」という枠だけでなく、この絵本を元に、小説、まんが、映画などで創作しても、きっと楽しめる素晴らしい作品だと思います。
とても長いお話なのですが、難しい表現などはないので、小学生以上なら、自分で読める絵本だと思います。
また、小さい子供たちへの読み聞かせにも、紙芝居みたいな感じで、読み聞かせできる絵本だと思います。
絵本としては、怖い絵本に分類されると思うのですが、子どもの友情や勇気、保育園の先生たちの感情も描かれているので、保育園の読み聞かせにピッタリな絵本です。
子どもの頃にも読んだことがないという大人の方は、是非読んでみてください。

絵本選びの参考にしていただければ幸いです。


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